平成10年11月6日,平成11年度に開催される「関東甲信越地区中学校技術・家庭科研究大会茨城大会」に向けての研究協議会において公開授業を行った。見学者には,授業計画全体の流れをつかんでもらうため,1時間の中にそれまでのホームページ作成作業のようすを盛り込み,WWW情報検索,電子メール,グラフィック作成,HTML作成,フロッピー保存とまとめて行った。ホームページのデータも,事前にMOに集約し,班全体の表紙とのリンク確認も済んでいたので,スムーズに進めることができた。発表も,生徒がコンピュータを操作して自分たちのホームページを次々と公開し,学習成果のプレゼンテーションを行った。生徒は,友達の作ったページを見て互いの出来映えに驚き,感心する様子が見られた。
この授業,というより単元において,生徒たちはコンピュータのみならず,インターネットの多方面における可能性に気づき,学習し,活用して自分なりの作品を仕上げ,そしてネットワーク上に発表しようとすることができ,本校のインターネット活用に取り組む成果がまさに集約されていたと言えるものであった。
また,ガイドラインの学習により著作権や肖像権などの権利に気づき,自分たちの作品を仕上げるにあたって,他人のデータを利用する場合のルールを自ら知り,活用していくパワーにはすばらしいものがあった。
特に,インターネットで得た画像等の資料を使用するために,著作権の問題を解決する手段として,そのホームページを公開している人のところへ直接電子メールを送り,メールによる文通を続けながら許可をいただいた生徒たちには教師側としても驚いてしまった。メールの交換から新しい交流の輪も生まれ,自主的に活動する生徒も増えた。福島大学の住居学の先生は,まさか中学生が直接メールを書いて送っているとは思わず,生徒を先生と勘違いしてお答え下さるというようなハプニングもあった。
今後も,インターネットの活用方法を研究し,生徒が自主的に活動して創意あふれる作品を作れるよう援助していきたい。
データ使用の許可を求めた電子メールの例
(◇◇さん)
◇◇@福島大学教育学部です。ホームページを訪問下さり,ありがとうございました。早速そちらのホームページを拝見しましたが,なかなか魅力的ですね。福島県の学校のホームページでは,▽▽中学校のものが良く出来ています。ここにも教科の部屋があります。しかし,家庭科の教師がいないので,家庭科だけは部屋がありません。家庭科の部屋のページの充実を期待しています。なお,「資料の送付を」ということですが,私が手持ちのものは送れますが,どのような資料をご希望なのでしょうか。ご連絡下さい。
(生徒)
授業で、住居について調べていますが、寒い地方の家の構造が知りたいので資料があればお知らせ下さい。よろしくお願いします。
(◇◇さん)
▲▲先生,▼▼先生,こんにちは。寒い地方の家といえば,思いつくのは断熱性と屋根の雪対策です。手持ちの資料を調べたところ,断熱については新聞の切り抜きがありましたが,屋根については見つかりませんでした。切り抜きは◎◎新聞で,コピーをお送りします。屋根については,かつて北海道で雪が自然に落ちる急勾配の屋根が普及した時期もありますが,最近は逆に中央が凹になり,雪を乗せたままにする屋根が広がっています。北海道は気温が低いので雪が軽く,風で飛ぶからだそうですが,北陸の大雪地帯では考えられないことだそうです。
(生徒)
◇◇先生こんにちは。資料が学校のほうに届きました。ありがとうございました。ホームページの方に使わせて頂きたいとお思います。出来上がりましたらお知らせしますので,ぜひご覧ください。ちなみに,この間のメールに▲▲先生,▼▼先生となっておりましたが,本当は僕らは生徒です。それでは失礼します。